一年半ほど前に初めていらしたお客様のお話です。
縮毛矯正をやめてクセを活かしたいのですが可能ですか?
というような内容でご来店いただきましたが、ご来店時の状態として『今ではない』ということをお伝えいたしました。
まとめると、
・2022年4月に初来店(最後の矯正は半年ほど前)
・矯正部分を切っては整えるを1年と数ヶ月続ける
・2023年6月(秋目安で短くしましょうと提案)
・2023年9月バッサリカット
という流れで施術させていただきました◎
最後の縮毛矯正をかけてからは約2年間かかったということになりますので、
『縮毛矯正をやめる』という事は根気がいるというのだけご理解いただけると幸いです。
縮毛矯正をやめる見極め
ご紹介したお客様ですが、2023年6月時点での状態はこちらになります。
毛先に縮毛矯正が残っているように見えないけど、、
というふうに一見思うかもしれませんが、以下のように意外と残っています。
この段階ではまだ切ってしまうにはギャンブル性が高く、『梅雨の湿気』と『夏の汗』を考慮しても『今じゃない』となります。
というよりはこの時点で切ると『失敗した』と感じる確率がとても高くなります。
なので秋の少し涼しくなる時期まで待ってもらいました。
くせ毛を活かすにはスタイリングは必須
前回お伝えしてからようやく秋らしくなってきた2023年の9月。
お客様のご希望の長さだと矯正部分は少し残るかもしれないので、『普段使いでアイロン仕上げが必要かも』とお伝えしましたが、結果的にはハンドブローで乾かしてクシやアイロン、コテなどは使わずにあげました。
ただ写真を見比べて貰えばわかると思いますが、スタイリング(オイルやバームなど)はしてもらいます。
カットだけで収めるには限界があるので、乾きあがりは丸さ(重たさ)を感じる状態になりますが、スタイリング材をつけることによって『馴染み』と『メリハリ』が生まれます。
くせ毛の扱いは『いかに誤魔化すか』が大切
本当は『いかに誤魔化すか』などと言いたくないですし、『すべてのクセを活かします!!』くらいでありたいのですが、正直僕では力不足です。
今回のお客様でいえばどちらかというと『誤魔化す』という方がしっくりきやすく、内側をめくるとうねりもあるし毛先はやや矯正が残った状態になります。
元々のクセで言えばこのくらい出てきますので、いかに邪魔をしないかを意識します。
量をとることも大事で、
重たさを残さないと膨らむんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、ショートヘアにする上では重たさを残しすぎることを僕はしません。
『隙間を作って動かしやすく』することを大事にしているので、この点も『誤魔化す』ためには必要な作業となります
どんどんやりやすくなっていく
これから同じスタイルで定着させていくと、次のご来店時やその次はもっとやりやすくなりますよ◎
このようにお客様には伝えさせていただきました。
ポイントとしては以下のように挙げられます。
・縛りグセがなくなっていく
・クセが馴染んでいく
・縮毛矯正部分が完全になくなる
・乾かしやすい=しっかり乾かせる
・2回目、3回目の方が切りやすい(個人的に)
あとは今までショートへアにできないと思っていたお客様が『できた』という事はとても大きなことで、そこに喜びが生まれるのであればスタイリングも楽しくなるでしょうし、ケアの仕方も変わってくるのだと思います。
切ってすぐに自分のものにするのは少し難しいかもしれませんが、そこも踏まえてケアしていきたいと思います◎
縮毛矯正をやめたい
今回のお客様のようなケースばかりではありません。
正直『縮毛矯正をやめたい』という皆様のご期待に沿うことはできません。
『クセの強弱』『クセの性質』『好み』『環境』など色々な要因があって、最終的に『クセを活かす』ということにつながってきます。
まずは『やめるまでに時間がかかる可能性が高い』ということをご理解いただいた上でご相談いただければ幸いです。
くせ毛に合うアイテムも多数掲載
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今回のお客様のようなタイプであればこちらのアイテムがおすすめです◎
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