『くせ毛を活かしたショートヘア』が得意な美容師のNUIナガトメです。
僕が担当させていただくお客様の大半がくせ毛の悩みを抱えている方なのですが、担当させていただいた初日からみんながみんなくせ毛を活かせるわけでもありません。
『くせ毛 活かす』などで検索をして、NUIに興味を持っていただいたお客様にはまずこちらのブログをご覧いただければと思います。
ちなみにこのような方に特にオススメです。
・くせ毛を活かしたい
・縮毛矯正をやめたい
・くせ毛に合うスタイルを知りたい
・自分に合うアイテムを知りたい
くせ毛を活かすために必要な工程
はじめに大事なことを書きますが、誰しもがクセを活かせるわけではありません。これは厳しい言い方になってしまいますが、クセを活かすには髪質との相性、毎日の手入れが必要不可欠です。
まずは髪質を知ることから
そもそもくせ毛だと思っていた髪が、実はそんなにくせ毛ではないと言うのは割とあることです。自分が思っている自分の髪質と、美容師側から見た(くせ毛カットが得意な)髪質にはズレが生じることも少なくありません。
主なタイプとして下記の4タイプがあげられます。
波状毛
日本人に最も多いくせ毛です。湿度によって髪の毛が膨らんでしまうのが特徴で、梅雨の時期には特にスタイリングがしにくくなってしまうことが多いよう。
三つ編みをほどいたようなウェーブが付いているタイプや、うねりの軽いタイプ、表面は直毛に見えても内部が波状毛になっているタイプなど、同じ波状毛でもさまざまなタイプの人がいます。
縮毛
細かく縮れたくせ毛のことで、黒色人種に多く見られます。髪の断面がソラマメのように湾曲していて、縮れが強いのが特徴です。
連球毛
見た目はストレートのようですが、髪の内部が一定間隔で太くなったり細くなったり数珠状になっているくせ毛のことです。
髪の毛が細い部分で切れやすいため、縮毛矯正によってストレートにすることが難しいという特徴があります。
捻転毛
髪が縄のようにねじれた状態のくせ毛です。連球毛のように一見するとストレートに見えるため、素人にはくせ毛かどうか判断しにくいという特徴があります。
髪のごわつきやスタイリングのしにくさを感じた時には、このタイプである可能性も。髪の太さに均一性がないため、縮毛矯正の効果が得られにくいのも特徴です。
[blogcard url=”https://createion.jp/column/curly-hair”]*こちらのサイトの一部を引用しています。
そして僕が提供させていただく『クセを活かす』は基本的にはショートヘアです。
詳しいヘアスタイルの情報などはこちらのブログにまとめていますので、ご参考いただければと思います。
『くせ毛を活かしたい人』のためのブログ
ミディアムやロングがダメなわけではありませんが、活かすことを考えれば個人的にはショートヘア一択で考えています。
ショートヘアは実は難易度が低い
実はショートヘアの方がクセを活かす場合は難易度が低いと考えます。
上の4種類のくせ毛のパターンの中でもっとも日本人に多いとされる『波状毛』ですが、長ければ長いほどウエーブが強くなります。そしてウエーブが強いと合わせて膨らみやすくなります。
なのでショートヘアにして、ウエーブする回数を減らすことによって収まりの良さを手に入れられる可能性がグンとあがります。
ただ注意も必要で、くせ毛のカットを理解していることが重要です。
クセがあまりない方とある方ではカットの仕方が全然違いますからね。
なのでくせ毛にお悩みの方は、できれば僕のように『くせ毛カット』を謳っている美容師さんをさがしてください◎
スタイリングは必須
『スタイリング』と聞くと面倒な響きに聞こえるかもしれませんが、『くせ毛を活かす』と考えた場合は必須になります。
僕は基本的に、コテやアイロンを使わない(使う場合も稀にあります)でもまとまるスタイルを提供していますが、乾かすこととスタイリングは必須事項としてお伝えしています。
活かす際に相性のいいスタイリング剤としてはこちらがあげられます。
シアバター
シアバターとくせ毛の相性は抜群です。そもそもくせ毛の方は動きをつけるようワックスを使わなくても動きますので、必要な要素としては『重たさ』と『ツヤ』です。それがシアバターだと叶いやすいので、ぜひ試してみてください◎
ただ注意事項もありまして、梅雨時期など湿気が多いとき煮付けすぎるとベタつく恐れがありますので少量がいいと思います。使っていくうちに慣れると思いますが、そこは頭にいれておいてください。
写真のエヌドットはサロン専売品となりますが、ネットにあるもので言えばこちらのプロダクトが高い人気をほこります。
オイル
オイルは重さに好みもあると思いますが、僕は軽い物を濡れた状態と乾いた状態の基本2回使います。仕上げ時なんかはシアバターと混ぜて使ってあげると馴染みがよくなるのでオススメです◎
オイルも同様なのでこちらがネットだとオススメです◎
『乾かす』と言うことを考え直す
髪の毛をあまり乾かさないと言う方もいると思いますが、活かすことを考えた時にその選択は基本間違えです。(稀に活かせる人もいます)
クセの質にもよってしまいますが、乾かす事のメリットと乾かさない事のデメリットはこのようなことがあげられます。
乾かすメリット
- クセがまとまりやすくなる
- ウエーブだった物がワンカールになる
- パサつきを抑えられる
- クセが弱まっていく場合がある
乾かさないデメリット
- チリつく
- パサつく
- クセが強くなる
- 頭頂部が潰れてハチまたは横が広がる
正直言いまして、乾かさないでいいメリットはないと思います。あるとすれば乾かす手間が省けると言う事くらいでしょうか。
乾かす時間を早くしたい場合はドライヤーを変えてみるのも一つの手です。NUIでも扱っていますが、このホリスティックキュアのドライヤーが速乾性に優れています。
高級ドライヤーと言われるタイプとしてはコストパフォーマンスがとても良いですし、通常のドライヤーと違い乾かす事で髪のケアも行えます。
縮毛矯正をかけている方のクセは活かせるか
縮毛矯正の強さにもよるのですが、基本的にはすぐに活かす事は難しいです。
初めていらしていただいたお客様との間でよくこんなやりとりをします。
今の状態だと切っても毛先にストレート部分が残ってしまうので、クセを活かしたショートヘアにするならあと半年から1年くらいは様子を見る必要があります。
完全にご自身のクセを活かしながらショートヘアにするにはあと半年〜1年はかかります。
と言うような内容です。
縮毛矯正は施述をしてから数ヶ月〜1年くらいで『とれた』と感じる方が多いようですが、実際はまだ残っています。
なので短くしようとしても、『根元はクセだけど毛先がストレート』になってしまう事はよくある事です。
うちではお話させていただいた上で決めていくのですが、基本的にはストレートの部分が無くなるくらい切れるようになってからのスタイルチェンジをオススメしています。
ここら辺は本当に安易に考えないほうがいいところなので、美容師さんとよく相談をして決めていただけるといいかと思います◎
シャンプー&トリートメントを変えるのも1つ
NUIにご来店いただいたお客様の中でも『髪質が変わった方』がいます。
最初にも少し触れましたが、その要因の1つは『実はそこまでクセが強くなかった』というパターンです。
日頃のケアや、ヘアカラーなどのダメージの蓄積をうまくケアできていなかったことが原因と考えられる場合が多々あります。
そういった場合はシャンプーやトリートメントを見直すだけでも『クセが弱くなった』となる場合は少なくありません。
今お使いのものが肌や髪に合っていないと感じた場合は一度見直して見てもいいでしょう。
気になった方はこちらもご覧いただければと思います◎
まとめ
- 髪質を知る
- 活かすならショートヘアが◎
- 活かすためのアイテムを見つける
- 乾かさないで活かすは✖️(基本的には)
- 縮毛矯正をかけたら活かすのは2年くらいは難しい
僕の考えとしては以上のような感じです。
縮毛矯正もだいぶ進化してきていますので、『活かさず縮毛矯正をする』という選択も全然ありだと思います(うちでもピシっとではなく柔らかくかける事はあります)。
ただお店によって扱っている商材も違いますし、かけ方も違いますのでその点は頭に入れておいていた方がいいです。
『クセを活かそうかな』と思った時にご参考いただければ幸いです◎